素晴らしい映画だった。
千原ジュニアさんのパパやんが乗り移った様な鋭さと柔らかさの芝居と平尾菜々花ちゃんの絶妙な間や表情にただただ感嘆し泣いてしまった。
画面に漂う鬱屈とした雰囲気とそんな中でも二人だけの世界で小さな幸せを紡いでいく。
ラストシーンでそれらが思い出される時に涙が止まらなかった。ジュニアさんの表情が忘れられない。
また要所要所の画が素晴らしかった。インディーズの邦画の良さがよく出ていた。
エンドロールのindigo la Endの「ほころびごっこ」も最高だった。
この映画のために書いた曲ということで歌詞に映画の重要なシーンのワードが散りばめられていたり、イントロからまさにその映画を音にしたようなフレーズで流石の一言。
お蔵入りになる可能性もあったそうだが公開に至って本当に良かった。