女がいるから生きてきた
ろくでなし
ひとでなし
人は心で化粧する
生きんがための闘いに
緒形拳(当時48歳)の迫力たるや・・
「復讐するは我にあり」に次ぐ凶悪犯である
妻子を殺しながら仏壇を持ち歩くという男
このくらい鬼気迫る表情を浴びせる役者
いまなら誰がいるだろう?
「ある男」の窪田正孝?
藤真利子(小料理屋の女将)は透明感がある
浅野温子もぷりっぷりである
笑福亭松鶴師匠が「悪」として重厚に
いつもながら川谷拓三が泥くさい
この時代に描かれる刑事はギトギトしている
小林稔侍が薄っぺらい男を演じていて
声を聞いても誰だか全く気づけなかった
高知弁の作品というと
「陽暉楼」「櫂」「鬼龍院花子の生涯」