マクガフィン

新宿パンチのマクガフィンのレビュー・感想・評価

新宿パンチ(2018年製作の映画)
3.0
童貞で100人の女性に振られ、新宿でスカウトするがピュアで真っ直ぐなキャラが風俗で働く女性に影響を与えること。条例でスカウトが下火になり、麻薬が絡む問題に巻き込まれること。それらの過去のマンガをなぞるような設定やプロットは在り来たりに。

様々な条例で、変わりゆく歌舞伎町を背景とし、女性の廃退さなどの情念の組み合わせは悪くは無く、キメ細かいロケが効果的に。しかし、この手のジャンルではバイオレンスやエロが足りないので、絡み合う人と人との情念が充満しないことは残念。バイタリティを主人公一人で背負わすことも同様に。過渡期な町や人間の組み合わせの中のハートフルさが良く、B級的な狙い通りの試みと丁寧に積み重ねていることに好感。