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ROMA/ローマのhoのネタバレレビュー・内容・結末

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

とても好きな映画になりました。
白黒の映像の中でも鮮明に映し出される光、水の流れ、その時代の情景が分かりとても綺麗で惹き込まれます。
ビーチのシーンではクレオの人情深さに涙しました。
家政婦として毎日大変な家事をこなして、酷い男に見捨てられながらも頑張って子どもを産んで。家族たちと日常を過ごしながら普通に恋愛もして。
クレオが子どもたちに懐かれるのはとても分かりますし、クレオや子どもたちがすごく尊い。
個人的にこの映画は私が好きな「この世界の片隅に」に似ていると思いました。日常の何でもない日々の中にある暴動や山火事や離婚問題ななど。
あくまでもクレオの日常をベースとして話が流れていくのがとてもリアルでした。
カメラワークも人物のアップはほとんどなく、遠くから撮っていることが多い。世界の中の一人、日常の中の出来事、というようで更に世界観に惹き込まれやすかったです。特に、暴動が窓の外から見えるシーン。
始まりと終わりの空を飛ぶ飛行機の対比も素晴らしいです。階段を登っていくクレオも印象的な終わり方です。
どこをとっても絵になるような映像ばかりで、部屋の構造やインテリアも素敵でした。
出産のシーンや酷い男のシーンは色んな意味でリアル…なので見ていて辛い部分も多いですが、それ以上に終わった後幸福感が残りました。
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