アラシサン弐

ROMA/ローマのアラシサン弐のレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
3.8
モノクロに仕上がったメキシコの風景と生活音の美しさに、暴走する時代の不穏さがずっと付き纏ってくる。
メキシコの時代背景が頭に入っていればもっと入り込めたかな?と。

この映画は70年代が舞台のお話だけど、ある種コロナ渦の時代にも共通する部分があるかと。
時代が混乱して、身近に影響を及ぼしたとき、「強くたくましく」だけではな生きていけなくて、不本意でも流れに身を任せて生きていくしかないという時代の辛辣さ。
それを経て、それでも人は日常生活に帰化していくのは、世の中の冷酷さであるけど、ある意味希望ともいえるよね。

人も、犬も、街も、海も、う○こも全部が絵画みたいに美しい。
モノクロ正解。
アラシサン弐

アラシサン弐