超高予算で話題を呼んだゼログラビティの監督と知って驚いてるんですが、CGの扱い方同様、何気ない日常の映像でも丁寧かつ印象的に表現できるまさに映画監督として素晴らしい才能を持った人なんだなと感じます。モノクロなのにビビッドで、色を持って迫られている不思議な感覚に陥りました。ベストシーンはポスター元になっている場面ですね……!
無名のキャストを使っているのも日常感が強化されていて良かった。主演の方の演技が最初は気になりましたが、出産シーン以降はむしろ演技慣れしていない彼女だからこそ可能な「ありのままのリアルな女性」としての表現だったと思います。主演に抜擢される前は保育学校を卒業したてだったとか。どういう経緯で選ばれたのか気になります笑
とにかくお願い、劇場上映をしてください。初鑑賞は大きな画面で、良い音響で楽しみたかった。視聴者が増えれば日本でも限定上映してくれるんじゃないかな?
余談、メキシコの話なのになんでローマと思ったらメキシコにある地名だそう。キュアロン氏の出身地なのかな?