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ROMA/ローマのsahoのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
4.0
単調な話のようで、実は結構起伏があって、そこにリアリティがあったのかなと振り返って思う。
オープニングの床と水と泡のシーンから印象に残る撮り方が多かった。中でも海辺の日差しが白黒ゆえかとても美しかった。
暴動に巻き込まれそうになるシーン、海で溺れかけるシーンの緊迫感たるや。一瞬で目が覚めた。撮り方もだが音も良かったのだと思う。
潔く車を買い替えた母、泳げないのに海に入っていったクレオが見せる女性の強さ。何かを成し遂げた偉大な女性たちを描く作品よりよっぽど身近で、そして女性への敬意が表れた作品だ。キュアロン監督は末っ子ということかな?
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