小説でも映画でも、多数の作家たちが自分の子供時代についての作品を発表してきたが、その時には理由がわからなかった事件を、人の痛みを知る大人になってから思いやりと愛情をもって芸術として表現できるのは素晴らしいと思う。
主人公であるクレオがあまり表情を変えずに物語が進んでいくけれど、終盤、海での出来事の帰路の車で幸せそうな顔が印象的だった。
キュアロン少年には手本となる大人の男はいなかったのかな。
父親もクレオの彼氏も必要とされるところで逃げる!
彼氏を探して着いた武道修練場のような所で、クレオだけが集中してポーズを決めていた。キュアロンは彼女の生き方を尊敬しているんだろう。