映画館で観れて本当に良かった。配信メインの作品なのに、実は劇場で観ないと非常にもったいない内容になっているという。
圧巻と言うほかない浜辺のシーンはじめ、本当に画も音も美しすぎる。劇場以外での鑑賞では相当の設備を揃えないと感動を享受しきれないと感じた。
シナリオが古典的でありながらも今一度語られるべきテーマだったのも印象的だった。
「ズレ」で笑わせるシーンもちょくちょくあって、こういった芸術にベクトルを置いた作品でありがちな「退屈感」はなく、生と死、女性のエンパワメントという確かな「テーマ」もあったのでダレることはなかった。あと不意の日本語よ。
「配信メインの作品だから」といってコンペティションから外れるべきではないとこの作品で確信した一方で、劇場で観る機会が奪われるべきでは決してないこともこの作品は教えてくれた。
