このレビューはネタバレを含みます
静かに話しは始まり進んでいく。モノクロだからか場所や時代が導入部では正直わからなかった。
イタリアのROMAを期待してたらメキシコのROMAでした。
とにかく淡々と上流家族の家政婦を中心に話が進みます。若い彼女は家や子供の世話を行い、出会った人と恋に落ち、妊娠します。妊娠を知ったオトコは彼女の前から消えて、会いにいったらまさに知らん顔。結果、彼女は死産します。住み込んでいる家庭は父親が帰らず、遂に離婚。
途中、血の木曜日事件という実際にあった事件に遭遇する主人公。
海のシーンは印象的です。去った者がいない家族と主人公が助け合う一瞬のシーン。可視化されたシーンは一瞬でも、ずっと彼女・彼らは支え合っていたのでしょう。
静かに進みますが、振り返るほど、美しいシーンの数々と、些細なような大切なエピソードが織り込まれている、美しい美しい映画でした。
Netflix なので観直せるという強み。また観ようかな。