映像美!!
メキシコのRomaってどこで過ごしてたからこのタイトルらしい。
かなりの評価を受けているので、どんなものかと思い見てみました。様々なアクシデントが起こりながらも、主人公が穏やかであることから全体的に穏やかな雰囲気に包まれながら描かれていた印象です。推察力の低い私には主人公の感情の機微が表から隠されている本作は少し難しく感じました。
最後のシーンは象徴的で、この映画の中で最も上に上がっていくシーンではないかなと思います。当然、主人公の今後の人生も晴れやかなものになっていくのだろうと考えられますよね。
献身的な女性の精神的成熟した姿の強さを感じられればokなのかな?
以下、色々探って得た知識
・主人公は監督のことも知らないど素人らしく、オーディションも姉が妊娠したので、代わりに受けたらしい。
・この映画のテーマとして水がある。
タイル掃除の水に始まり、食器洗い、洗濯、ぶつかられてこぼしたお酒、家事の時のバケツ、破水、そして大波。
試練の時によく水が登場してくるような…
しかもカナヅチという設定が、試練に逆らうという表現をより一層強くしている。
・生と死に関する描写がかなり多い。
地震で赤ん坊の保護カプセルに瓦礫が落ちた後の十字架。「死ぬのも悪くないわね」。田舎での銃の練習。銃撃戦。そした、流産。
・図像的解釈として、家族で抱き合うシーンが神とこと聖霊の三位一体を示す三角形と考えることができるらしい。なるほど。
・最初の飛行機は水溜りに映った虚像。最後の飛行機は実像。示す意味。
・英語の会話シーンに字幕がないらしい。主人公に視点を当てた世界を見せるためか?
・ミドルネームや誕生日も知らないおばさんや理不尽に怒鳴り散らす&嫌味を言う母の大人たちと「故郷に行ってみたい」「喋れなくなっちゃったの?」という子供たちのコントラストが効いている。
【最大の謎】
山火事の最中に仮装したおっちゃんが歌うこと