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ROMA/ローマのPianoのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
4.3
メキシコの匂いがした。
1970年代のメキシコシティと、そこで暮らす中流家族、先住民族のメイドさんの日常を、ドキュメンタリータッチで描いている。
モノクロで描かれる空間がノスタルジックで美しく、母屋とメイド部屋の間にある細身のパティオも印象的。
幅広のアメ車?が壁をガリガリいわせながら止まるスペースであり、でっかい犬のフンがいつも散らばっていたり、海から帰って話したいことが沢山あるという楽しそうな声が響く空間。
色々悲しいこともあったけれど、
溺れかかった御主人様の子供達を助ける為に、入れないはずの海に夢中で入れたのは
新しい自分の未来。
見上げた空に希望が感じられるパティオ。
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