Jeffrey

悪魔の棲む家のJeffreyのレビュー・感想・評価

悪魔の棲む家(1979年製作の映画)
3.0
‪「悪魔の住む家」‬
‪冒頭、1975年12月のニューヨーク郊外アミティヴィル。雷雲と土砂降りの雨の中、殺人が起きた。時は1年後、とある夫婦が家を下見。所々に挟まれる惨劇の一場面、神父、蠅の群、トイレから得体の知れない液体…本作はS.ローゼンバーグ監督が79年に放った傑作ホラーで独立系映画の収益を塗り替えた最大のヒット作となる。まず実話を元にした作品は周知の通りで、事件が起きたのは1974年11月13日で、世間の記憶が薄れ始めた77年にJ.アンソンの「アミティヴィルの恐怖」と言う小説が米国全土で突如発売されて新たに興味を持たれる事になる。そして79年には映画化され、この自らの家族全員を射殺した事件は又しても関心を持たれた。今ではいくつものリメイクや続編が製作されビジネスの世界でも活躍…いや利用か?されている。本作のラッツ夫人役のM.ギターは去年薬物とアルコールの過剰摂取により亡くなった女優さんで、プロフ見る限りかなり大変な生活を送っていたんだなと今更ながらに分かった。そしてデレイニー神父役のR.スタイガーは質屋を観て以来好きな俳優なんだが、本作でも気迫迫る芝居を見せてるし、全身に蜜を塗り蠅まみれになるシーンは強烈だ。当時、実際に事件が起きた土地で撮影予定だったが、町議会により却下されたらしい…残念だ。リアルを求めたがる監督には苦痛だったはず。パンプキンアイと言われてる家の窓はインパクトがある。‬ ‪何より人間が怖いと感じてしまう映画はいくつもあるが本作もその一つで、ただ空想混じりや嘘だらけと批判もある疑惑付きの恐怖の28日間を過ごす事件なだけに、超常現象か他殺か未だに謎がある史実だ。特典の本作の特集も必見だと思う…。‬
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