おふとん

ジャングル・クルーズのおふとんのレビュー・感想・評価

ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)
3.3
ディズニーの人気アトラクションの映画化

良くも悪くもディズニーの実写化という感じ。
アトラクション、映画体験としては迫力もあってなかなか良かったですが、逆に言うと配信で見てもいまいちなのではないかなぁと感じました。

ストーリーは「インディジョーンズ」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」を足して2で割った感じで良く言えば王道、棘のある言い方をするとどっかで見た展開の継ぎはぎなので特に真新しさはありません。

映像はきれいなんですが、今作では逆にきれいすぎるところがなんとなく引っかかるところも。
動物や虫なんかはおそらくフルCGで、それが違和感ないのも凄いんですが、やっぱり生々しさとかは薄れるよね、という。特にジャングルが舞台なのに泥臭さとか汗の匂いとかが画面から感じられないのは問題かなぁ。。と思います。
アトラクションの映画化ではあるけども、仮にも映画の中ではホンモノのアマゾンを舞台にしてるんだから、それはアトラクションのような作り物にしか見えないのは果たしてどうなのか・・と思ったり。
あとドウェイン・ジョンソンの存在感が強すぎて、何というか彼がいると負ける気がしないんですよね笑。
そのせいでハラハラ感は全く無くなってます。

あとあまりポリコレの話はしたくないのですが、やっぱり気になるところは気になる。
取ってつけたような女性の権利描写とかLGBTとかはただのノイズになってしまっているし、そもそも主人公にあまり魅力が無い。
あとそう言えば、ジャングル・クルーズって原住民に対する差別的表現があるとかで問題になってた気がするけど、今作の扱いも少しもやもやとする。あまりにも典型的な悪役ドイツ軍人の描写もどうなの?と思ったりします。
結局ディズニーってポリコレ意識が強いと言いつつ声の大きい団体に忖度してるだけなんですよね・・。

まぁ細かい不満はあれど総合的には面白い作品です。
ディズニープラスでも見れますが、やっぱり映画は映画館でみるべきです。そもそも映画は映画館で見るように作られているので、映画への敬意が感じられないディズニーのやり方には個人的にはあまり感心しません。
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