ブラックユーモアホフマン

ジャングル・クルーズのブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)
3.1
ワイルドライフ・エクスペディションになってから一度も乗ってないなぁ。

リーアム・ニーソン爺に未だにアクションさせ続けているシリーズは一本も観てなくて、っていうか『エスター』しか実は観たことないジャウム・コレット=セラなんだけども、律儀にリーアムのアクション映画も観続けてる実直な映画ファンからは、割と面白いという評価も聞いたり聞かなかったりだったんで、ちゃんと観た方がいいのかなーと思ってたけどなんだかんだで全部見逃してきた。

今日も『フリー・ガイ』目当てで来たのだけど、うーーーむ………つまらん。シンプルにつまらん。

まずキャスティングがね……ポール・ジアマッティしか良くない。エミリー・ブラントは好きだけど……活かせてないし、あえて女性を主人公にした割に古くさい価値観そのままの映画だったなと思うし。

悪役のジェシー・プレモンスは良かった。やっぱ才能ある。更なる活躍を見たい。

ロック氏はねぇ、大スターになりすぎてもはや彼が出てるだけで観る気が起きなくなってきてるんだよね……アダム・サンドラーの真面目じゃない映画とか観る気がしない感じ。
人としては好きだけれども。別に演技力がすごい、とかいうタイプでもないしね……。あの筋肉のデカさがむしろ邪魔になることは全然あると思うんだけれども、今回は完全に邪魔でしたね……。一応、それを活かした展開なんかも用意されてはいたけど、ジャングル・クルーズのスキッパーってあんなイメージではないなぁ……。

冒頭のアトラクションオマージュなシーンが結局一番楽しかったかも……。最後にはちゃんと神殿が出てきたり、アトラクションの要素も使ってはいたけど、商人のサムが女性っていうのは必要な改変だっただろうか……。関係ないけど元のアトラクションの方のサムも持ってる物がどんどんコンプラ的に変えられてしまって悲しいんだよね。干し首もってるのがブラックで良かったのに。

でも、ディズニー映画とかディズニーランドが好きだった幼少期の頃を思い出して、それが自分の人生に与えた影響を再確認して、懐かしい気持ちにはなれて、それは良かった。

アトラクションの映画化系は『パイレーツ・オブ・カリビアン』を超えられないねえ。ゴア・ヴァービンスキーのアクション演出の凄さ。またあんなのが観たいなあ。

今度の『ホーンテッド・マンション』再映画化はどうなるかな。エディ・マーフィ版は嫌いじゃないんだけど。でも大好きなラキース・スタンフィールドが出るから一応期待しておこう。監督が『親愛なる白人様』の人っていうので何となく方向性は察する。ディズニー版『ゲット・アウト』みたいな?『キャンディマン』はまだ観られてないけどジョーダン・ピール的なアプローチになるんじゃないかな。

音楽はさすがジェームズ・ニュートン・ハワードで良かった。

【一番好きなシーン】
冒頭のアトラクションオマージュ。


2023/05/13追記:
サントラの曲目を見ていて今更、メタリカの「Nothing Else Matters」という曲がわざわざオーケストラアレンジされて使われていることに気づいたのだけど、何故?笑 必然性を全く感じないのだけど……笑