F亮

平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVERのF亮のネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

レッツゴーだったね。スタッフインタビューが見たくて久方ぶりにパンフ買いたくなった。

友人らのネタバレ回避のため以下略

【映画として、3.2】
【平成最後のライダー映画として3.8】
【個人的に好きな話として4.0】
【合計3.8】

2019/9/18追記:

【夏映画がまた似たことやってたのでマイナス0.4】


正直映画としても、オタクご褒美映画としても去年の方が良かった。特に去年は、レジェンド軍団の捌き方がうまく、しっかり脚本に絡められていたことに感動したので、そういう意味では今年は数枚落ちるかと。
ただ、至らない点は多々あれど、お話として、気に入った事は先に明記しておきたい。

話の核的なものは、やはりいつも通りお粗末気味。いきなり出てくる男の子を主軸にした謎周りが結構ヒント多めで子供にわかるように配慮していたのはいいけれど、結局ゲストイマジンのフータロスとかがあまり意味なかったのは勿体無かった。

まぁ、ライダーをたくさん出さなきゃいけないため、話を書く時間が無くなるのは目に見えていた結果なのかな?

ジオウの肝であるところのウォッチの受け渡しが、本編同様ささっと終わらせられてしまったのも非常に残念に感じた。なにより、あのアナザーライダー周りの設定によって頭が?になってしまうシーンが幾つか生まれてしまう事に……。(アナザーWどこの誰なのかとか、結局クウガはあの世界にそもそもいたのか?まぁ、いたんでしょうとか)ここら辺はツメが甘いとしか言いようがないかと。


ただ、それでもキラリと光るものがある……。


本編を見ててイマイチ噛み合ってないなと思っていた仮面ライダービルド=作られたヒーロー。それが、自分たちが虚構の存在だとわかった後でも、戦う理由を笑顔で語る戦兎の説得力につながったシーンは冬映画の醍醐味を感じずにはいられなかった。昨年の数少ない不安点だった戦兎の先輩風に意味が出だことによって1年ビルドを見た甲斐を感じれた。


そして、何よりも佐藤健本人出演も含めた電王の扱い。やや、大人の事情を感じる役柄の采配を感じつつも、さすがに感動せざるを得なかった。ここまで情報を出さずにきて、やはり何もなかったではファンも丸く収まらなかったであろう事を考えると、素直に嬉しいサプライズだった。
しかも、ただ出ただけではなく、良太郎が『特異点』である事を思い出させる話作りに、設定を活かしてくれた事が何よりも嬉しい。
アナザーライダーによる時間改変の影響を受けない『特異点』の電王。
その雄姿を大画面いっぱいに見た後に現れた佐藤健はここ数年で1番感動した、レジェンドライダーシーンだった。
(まぁ、それとは関係なく普通に出てくるクウガやダブルもいるのですが……😅野暮な事は言いたくないですがね笑)


こうした良い点悪い点が多々あれど、点数付けが甘くなってしまうのは、偏に「僕たちが忘れない限りヒーローはそこにいる」という露骨すぎるが故に心に響くメッセージがあるからだろう……。
少し話は逸れるが、映画を見ている中でちょうど、クウガの放送の時4歳か5歳だった自分の姿が、あの少年に重なった。後から弟がいるのも一緒だが、何よりも明日からライダーが始まるという高揚感はとうの昔に忘れたと思っていたが、「クウガが始まる」という少年の嬉しそうな言葉に胸をうたれ、涙が止まらなくなった……。
忘れかけていたが、僕たちの20年間には常にライダーがいたのだ。
佐藤健の良太郎が言ってくれたように、僕らが忘れなければ、願えば、戦えば、そこにヒーローはいるのだ。例えそれが世界の危機のような事態でなくて、個人の瑣末な問題だとしても。
それを思い出す事の大事さによって、今こうしてレビューを書いている最中でも涙が溢れてくる。


ウルトラ8兄弟や戦隊の199ヒーローで戦隊が成し得た感動には、及ばないかもしれないが、僕が好きなライダーを通して、大事な事を1つ思い出せた事が嬉しい。
だから、平成最後というバフを活かしきれなかったと思いつつも多少甘い点数になってしまうのは許してほしい。


ただ……以上の感想を劇場で最速で見つつ、数多のライダーファンに囲まれていたが為に、素直に感じ取れなかった事については忸怩たる思いである……。


とかなんとか思ってましたが、OQで全部台無しにされた気分になった。『瞬間瞬間を必死で』生きてないやつなんか、この世にいないんだよ!
F亮

F亮