ももすけ

記憶にございません!のももすけのネタバレレビュー・内容・結末

記憶にございません!(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

三谷幸喜さんの描く現代のお伽話。楽しく笑って、あたたかい気持ちになれました。

大臣の顔写真クイズの時に、不自然な間を取ったのは、ラストに明かされるネタのヒントだったのですね。
どうするのが正解か、逡巡した。
明かされて初めてわかる、意味。
一度見てニ度美味しい!

誰もが、少しだけ人生をやり直したいと思っている、でも、そんなことは無理…と諦めて、切り替え間違えたレールの上を漫然と走っている。でも、もしもこんなことが起こったら?あの頃の自分に戻ってやり直せたら?そして「自分が変われば世界も変わる」。という夢の提示。

もちろん、ご都合主義的な展開だといえばそれまでだけど、だからこそ安心して見られるし、楽しさに浸れる。そしてその楽しさの中に込められたエッセンスだけが、心の中に沈んでいく。人生は後戻りできない。できないけれど、今からでも変わることはできる。理由なんてどうとでもつけられる。変わるか変わらないかは、結局自分次第なのだと。
ももすけ

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