このレビューはネタバレを含みます
コメディ。
記憶を無くした総理大臣が過去の自分を反省し、再生していくストーリー。
過去の三谷監督作品は途中でダレる作品が多かったが、この作品は良かった。
ただし、ゴルフの基礎知識が無い人にはイマイチかもしれない。
記憶を無くした総理大臣役の中井貴一が良い。
記憶を無くした後の総理大臣が、気弱く情けないところから誠実に政治と家族に向き合っていく過程を好演していた。
しかし、相変わらず三谷監督作品には小ネタの笑いが多い。
アメリカ大統領とのゴルフシーンとかゴルフをやったことがある人にしかわからないことが多いのでは。
ゴルフでのあるあるネタが多かった。
外務大臣が誰も聞いていないのに、人にゴルフの真髄(「ゴルフというのはボールを打ちにいってはダメなんだ。」)を教えようとするが、実際はバンカーから全然ボールを出すことが出来なかったり。
大統領だけパットでOKの距離が異常に長くて特別扱いで接待しまくりだったり。
また官房長官が、アンプレアブルせずに手でボールを投げていることを写真に撮られて、最高に恥ずかしいことだとしたり。(しかもこれがストーリー展開のキモだったりする。)
このゴルフのネタで笑えるかで少しこの映画の評価が分かれるかもしれない。