まの

ラストレターのまののレビュー・感想・評価

ラストレター(2020年製作の映画)
3.5
ふとした事から亡くなった姉の代わりに初恋の人と文通をする事から始まる話。

現在と過去、亡き母と母によく似た娘の時系列で行ったり、来りし、文通を通して色んな事が明らかになったり、前に進んでいく話でした。妹や妹の旦那さんの存在が暗いトーンの話を明るくしてくれていました。妻の浮気を疑って携帯をお風呂に投げ入れるとか、大きな二匹の犬を突然家で買い始めるシーンは面白くて、庵野さんって演じる側に回っても良い味出すなぁととても印象に残りました。

緩やかなテンポと綺麗な木々の緑が目に優しかったし、広瀬すずと森七菜の清涼感が本当に素敵でした。
ただ、豊川悦史のシーンいる?って感じでよく意味がわからなかったです。Love letter へのオマージュって事で、豊川さんと中山さんを出演させる為にわざわざ付け加えたシーンとしか思えないんだけどなぁ。

裕里が乙坂に「誰かがその人の事を思っていたら、死んだ人も生きている事になるんじゃないですか」と言ったセリフが、いつも私が思っている事と同じで凄く驚いて、そういう意味で絶対忘れない作品になると思いました。
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