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ラストレターのtrrnのレビュー・感想・評価

ラストレター(2020年製作の映画)
3.0
学生恋愛もしたことがないし、いまも独身なのもあり、感情移入がしにくかった。唯一感情移入できる点が親に自死された子供というところだったのだけど、やっぱり自殺はいけないと思うし、残された身はたまらない。経験したことがない人が作る映画だなと思った。遺書が卒業のときのものとかも、自分勝手すぎて、自分に酔いすぎと思ってしまった。あの旦那を選んで自分で結婚して離婚せずいたのもメンタルが弱いのも自己責任なんだし、自殺したことは悪いことだと思う。子供が可哀想。子供を産むのは親のエゴ。よっぽど達観した子供でないと、あんなふうにあの年で自死された後に親のことばかり考えられないからリアリティがなくて、映画用に作られた登場人物としか広瀬すずが見えなくて、感情移入がこちらもできなかった。自分も同じような立場なので、親を可哀想と思う気持ちや愛する気持ちがあるのもわかるが、母親や父親を恨む気持ちや甲藤もないとおかしいなと思うし、いっさい描かれずなところも残念だった。あんなふうには生きられない。
経験がない人はさらっと見れるのかもしれないけど。

セットのセンスと映像美が好きで見た。森七菜の演技を初めて見ましたがすごくよかった。
綺麗にまとまっているけど、いろいろなことが綺麗にまとまりすぎていてフィクションの映画です!という感じが強い。
広瀬すずの演技はいいのだけど、毎回同じような苦しみを抱えた若い子供というポジションなので見たことある感じだなと思った。
庵野秀明が可愛すぎて笑った。

娘たちと母親の手紙の内容が合わないところとか、筆跡が違うところとか絶対おかしいだろと思ってそこも気になったし、義理の母親のところはあんなに長く描く必要あったかなと思った。
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