このレビューはネタバレを含みます
笑えたけど泣けなかった。
というか、単に感動してはいけない気がした。ただ馬鹿みたいに感動を受容するタイプの映画ではない。
そういう意味では本当に自分の事として見れていたのかもしれない。
かと言ってこれが感情移入なのかと問われたら違う気がする。
映像が美しいので美しい映画に思えるが、本当に美しい心の持ち主では作れないだろう。
映像作家というには脚本が良すぎる。でも脚本だけではない。でも脚本で決まっている気もする。やはり手紙、文字に取り憑かれた人なのだろう。長いことずっと。
役者に対する要求は脚本読んだ瞬間にきっとわかる。広瀬すずに自分の遺影見せて母親思い出させたり福山雅治をあそこまで自尊心ズタズタにされる役にしたり、やる事がえげつない。
役者ばかりでなく自分自身に対しても、クリエイターという生き物に対する自己批判含めたオナニーで鬱逝きする変態。
映画監督は作品を作って一時代を完結させる。この人種が如何に病的であるかをわからせてくれる。
ボルゾイwwwあのデカイ犬を2匹登場させたいから作ったのかと思わせる。そこまで無邪気だとしたらこの人本当に凄いよ。美少女にワンピース着せて巨大な犬散歩させる。それを乙坂が見るとああ見えるのねw白い犬にした理由がはっきりした。あいつレフ板だったんだww
様々な要素を含む作品なので、伝えたいことがどこにあるかはっきりとはわからない。
自分が感じたのは、ありきたりだけど想いを伝えることの大切さ。まずラブレターを書かれてる時点で自分の事が好きなのははっきりしているわけで、その人を恋愛対象として見れないにせよ絶対的な安心感がある。この人には何を言っても何をしても許してくれる。全て受け入れてくれる、といったような。結果的に大学時代に付き合ってるんだから心を開ける相手になればこっちのもんということだろう。
あれで大学時代もずっと一方的に手紙送り続けてたら面白かったんだけどなあ。それでおっさんになって美少女二人しかいない家にあがって、「今日おじいちゃんおばあちゃん夕方まで帰って来ない」とか言われて…
んでフィルムカメラでロリコンチックな写真だけ撮って後日母親に見せるという鬼畜。
まあそれはいきすぎてるけどあれぐらいロマンチストなおじさんになりたいね。一緒に机運ぶだけでときめくその心を持ち続けたい。ロマンチストと変態は紙一重。
森七菜のキャラ可愛すぎだろ。