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ラストレターのumekoのレビュー・感想・評価

ラストレター(2020年製作の映画)
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今まで岩井俊二が作り上げた作品群や映画作りに携わってきた人たちが一斉に感じられる作品。
「やっとこうゆうのできる!」みたいな満を辞して感あったし、過去作を観てきた人は少し微笑ましい気持ちになるのではないかと思う。

庵野秀明『式日』から、早20年。
松たか子は岩井作品の中ではずっと〝ちょっとヤバい人〟の立ち位置だし、
『ラブレター』共演のトヨエツと中山美穂
の〝ひたむきな若さ〟など微塵もなくって心がやさぐれそうになったが「う、でもなんかいい…」と思っている自分がいる。
(アプリがplanetなのもいい◎)

個人的に、岩井作品の〝生きづらさ満載の永遠の処女性〟は十分に成熟したように思うのだけど、違う角度で裏切ってくれる作品をいつか観たいと思う。

(それでも岩井作品を観続けちゃうのって、たぶん誰しもが持っている恥ずかしいことや、フェティシズムな部分、綺麗なものをみたいとか汚したいっていう欲望とかなんだろうな…)
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