RIO

永遠の門 ゴッホの見た未来のRIOのレビュー・感想・評価

4.1
ゴッホの画業人生は10年 
画家になったのは27歳
自然を原点として制作し続けてきた

今作品は黄色が輝いている 
黄色いひまわり

南仏アルルの太陽の光の中で
明るく光る麦畑
ピアノの響きが
光をはじいている

1853年 
オランダのズンデルトで生まれた
聖職者の父を持ち弟テオドルスが
生涯にわたってゴッホを支え続けた
ゴッホはグーピル商会での仕事をしながら名画に触れ
趣味で絵を描くようになった
感性を磨き独学でデッサンを学び
画家を志すようになった

南仏の明るい陽光を 
色彩を求めて
ゴッホは南仏アルルへと旅立つ

ゴッホは南仏アルルで一気に才能を開花させる
特殊な空間
強烈な色彩の平面
新しい画風
黄色い部屋がなんともセンスがいい

アルルにパリから画家仲間を呼び寄せて芸術村を
作ろうと考えた 
それが「黄色い家」

ゴッホが最晩年を過ごした地 
オーヴェールでは
滞在80日で75枚の絵を描いた
1890年「医師ガシェの肖像」の作品は良いですね
胸を打ちます 
二人に共振性がある
気持ちよくゴッホが描いている姿が
ガシェは医師であると共に友人でもあり
良き理解者なんだと分かる

「よい絵を描ける前には 無数の失敗と破滅がある」
 とガシェに語るゴッホ

存在には理由がある

ゴッホの存在は描くこと以外は何もなく
描くことそのものに突っ込んでいく
深い宗教心と卓越した感性を神様からのギフトとして
自覚していることなど初めて知りました

澄み切った空気と
どこまでも広がる黄色く光る原風景

すべてを融合させたゴッホの前に
アルルの美しい風景が広がっている

ゴッホは37年の人生を駆け抜けていった
因習にとらわれず
自らを解き放って
自然へと回帰していった

 「AT ETRENITY'S GATE」
RIO

RIO