ギャス

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のギャスのレビュー・感想・評価

3.5
観ている間中ずっと心が躍るような感覚があった。悲しいシーンもあるのだが、その表現(演出や脚本)の素晴らしさや演技の確かさに、やはり"心が躍る"としか言えない。
姉妹たちの楽しい時間も喧嘩もとてもリアルで思い当たる節があり、確かに一緒の気持ちを共有できている実感を味わえた。
そんな中にも、お金持ちからの豪華な食事の差し入れサプライズや遺産相続のおとぎ話的な展開はエンタメとして十分に楽しめて、これまた"心躍る"。

女性が生きる上での不自由さやそれに対する問題提起は前面に押し出さずとも、メリル・ストリープ演じる大叔母の言葉や、編集長との会話などそこここに垣間見える。それに対する理不尽さやジョーの反撃などもしっかり描かれていたのも良かった。

幸せな時間を過ごせたと思える映画だった。

ネタバレ
ラスト、フィクションの結婚も経済だと言わしめた確固たる著作権交渉シーンや、登場人物たちが総出の学園シーン、先生として生きるジョーや最初の本を手にするジョーの満ち足りたような表情、この映画の素晴らしさを詰め込んだようなエンディングにも拍手。
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