Tatsu

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のTatsuのレビュー・感想・評価

4.4
所謂「古典」がテーマとしてしっかり現代にも通づる青春映画になり得ること、個人の物語が、普遍的で多くの人の物語として共有されていくこと、その感動を現代で描き切った、成し遂げた傑作。
こんなにも生き生きとした人々が画面の中を動き回り、そこに次世代の生き生きとした役者が混じるだけで、どこまでも「映画」として映る感動。
『若草物語』を現代でやるという時に、別に物語舞台を現代にせずとも、本質的に普遍的な物語は、現代においても同じポテンシャルを見出せること、作り手がはっきりと「物語」を信頼しているからだろうなと感じる。
編集とシチュエーション、役者の導線の綿密さによって語られていく、青春時代と、それを取り戻そうとする現在の話。『レディバード』が前作にあったからこそ、存在する映画だと思う。
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