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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のGKのレビュー・感想・評価

4.0
3ヶ月ぶりの映画館鑑賞。
やっぱり映画館はいい。浸れる。

若草物語を映画化したもので、過去と姉妹が家を出た後の話が交互に展開される。

「女性は結婚して家庭に入るのが当たり前」の時代、次女ジョーのその道を肯定せず執筆に邁進する姿は、現代社会の文脈に重なっている。

ただ本作の良いところは彼女のその姿勢だけを強く押し出すわけではないところだと思う。
結婚して家庭に入ることを幸せだと語る長女、我が道を行く三女四女。誰の人生も否定せず温かく見守る母親。
これじゃなきゃいけないということはない、一人ひとりの人生を肯定する。そんな姿勢の作品だ。
そんな優しい姉妹の人生賛歌が、美しい景色、ノスタルジックで彩りのある衣装と共に語られる。

感動の嵐、というわけでないのだけど、じんわりきてしまって、思いがけず泣いてしまった。多幸感にあふれる作品だった。


※前日に観た『ロングショット』にも出演していたのだが、『ブレーキングバッド』のソウルことジミー・マッギル役ボブ・オデンカークが姉妹の父親役で出演していた。
つい「おい、ソウル!またかよ!」と笑ってしまう。
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