2020年劇場鑑賞 14
昨年末からずっと楽しみにしていた作品、コロナで公開が延期になって、自粛期間が明けたら一番最初に観ようってずっとずっと楽しみにしていたグレタ・ガーウィグ監督作品を、2月22日ぶり、実に177日ぶり!(こんなに劇場に行かなかったの、いつぶりだろ、、、)の劇場で!なんだかジーンとしてしまった。
冒頭からグレタ・ガーウィグ監督がやるからこそグッとくるシーンが満載!『フランシス・ハ』や『レディ・バード』『20センチュリーウーマン』をもう一回観たくなる。
青春時代の数年間の中での回想シーンと現在のシーンの繰り返しなので、けっこう分かりにくくなりそうなのに、スクリーンの色味がすごく効果的に変化してるのでそのコントラストの移り変わりがとても心地よく、アカデミー賞受賞納得の素晴らしくおしゃれすぎる衣装や、時代を表現する繊細な美術も相まって、全く混乱することなく、飽きる事なくずっと観ていられる。(なんなら、あの世界観にもっともっと浸っていたかった)
150年前に執筆されて、これまでさまざまな形で作品化されてきた名作だけど、本作ではさらに現代社会を生きる全ての境遇の女性に対してのエールになっていると思う。もちろん、女性だけでなく、この作品に出てきた人物たち一人一人全てに、人間らしい人生への葛藤や希望が滲み出していて、すべてのエピソードにグッときてしまった。
ま、とにかく、グレタ・ガーウィグ×シアーシャ・ローナン(そしてシャラメ!)のタッグはスクリーンに魔法がかかって奇跡みたいな瞬間が何度か訪れるので、どうかまた、何かの機会でお願いしたいです。
グレタ・ガーウィグ愛については以下の記事にて語っています。イラストも描いてます〜。
https://filmaga.filmarks.com/articles/1998/