映画を観た後の余韻、あるいは音楽を聴いた後の余韻でもいいんだけど、それはたくさんの数に触れること(悪く言えばこなすこと)によって減っていくものであって、それが鑑賞から1日経っても未だ有効だというのは、それほど咀嚼に時間ががかる作品だということでしょう。
とにかく。めちゃくちゃいい作品、"映画"という感じ。
20年代は「過去への参照」と「今現在起こってることのリアクション」とのバランスがこれまで以上に大事になってくるはずなので、本作の問題点を1つ挙げるとしたら2019年に公開されるべきだった、そして20年代の到来を楽しみにさせてくれれば良かったということだけ。
"過去"と"現在"のマッチカットの巧みさというか、物語が破綻するギリギリのレベルまで行き来することによって、夢みたいな浮遊感に最初慣れないわけで、でその二項にはつながりもない。でも、丁寧にマッチカットを繰り返すことでその二項のつながりがあることが徐々にわかってきて、それがなんとも言えない切なさを誘うようになって、またその二項が分離していく。
観てないと何を言ってるかわからないと思うんですが(笑)とりあえず絶対に観てほしい!
(追記)
女性キャストの豪華さ半端ない....