キャスト、衣装、舞台……といった画面に映る要素の一つ一つが非常に魅力的で、いつまでも浸っていたい。
全体として非常に完成度が高く、丁寧な作品です。
特にシアーシャ・ローナン演じるジョーの「透明感に秘めた芯の強さ」は、日本人好みなヒロイン像なんじゃないかな。
また、現代的なフェミニズム作品としても非常に優れていると思います。
安易に恋愛や男性を「ワルモノ」にしていないバランス感覚が良いですね。現実の複雑さをしっかり論理的に捉えて、複雑なまま描いているが、それでいてメッセージの力強さも損なっていない。制作陣の手腕には驚かされます。