狂王キシリトールヴィヒ2世

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語の狂王キシリトールヴィヒ2世のレビュー・感想・評価

4.5
時代や社会の変遷、心の移ろい。その時々に感じる一人一人の私は、私が感じる幸せと苦悩は、何にも変えがたい。ダイバーシティなんて一言でいうとあれだけど200年前の私10年前の私今の私その大切さは価値基準で左右されないなとつくづく思う。もちろん女性の自立が困難な中で私らしく生きたり各々の幸せをみつけるのすばらしいみたいなのを単に美談として受け取るべきではないし今日においても女性の権利をはじめとした人権について真剣に考えないといけない状況は変わっていなくてそんなこんなでエマワトソンまじリスペクト。結婚を選択すること髪を切って涙すること。フランスのパーティの場面かなりお気に入り。輪を描く人を俯瞰するショットの清潔な居心地の悪さ。てか単純にジェーンオースティンとか大好きだから全編衣装とか調度とかわくわくする。情報を配置していくかのような感覚もあるシーンの挿入強引な中に丁寧さも見せる編集。