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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のMOEのレビュー・感想・評価

4.2
まず、最初に一言。
「一番光っていたのは、フローレンス・ピューでした。」

3月に観れる予定だった若草。コロナ明け初、とうとう観れました!!やっぱり、映画館は良いですね。

“結婚”と”幸せ”はイコールなのか?
女性は男性に頼らないと生きていけないのか?
女性は才能の花を咲かせることなく、ずっと陰日向でひっそりと世界が変化していく様子を見守らないといけないのか?

勿論、時代的な背景も大きく関わっているけれど、女性と結婚の図式は、現代でも色濃く残っていると思う。
お金ではなく、そこに愛があるから結婚する人。
そもそも結婚に興味を見出せない人。
色んな女性が居て当然なんです。
結婚して、家庭を築かなくても、手に入れられる幸せがある。
幾千もの幸せの掴み方、どれを選ぶかはあなた次第。
掴める幸せがないと感じる時、実は既にそれはあなたの手のひらの中にあるのかも知れない。

記憶に残るシーンは沢山あるけれど、個人的にはジョーとベスが海辺で話すところが大好きです。

時系列マジックが絶妙に効いた作品です。

シアーシャが上手いのは、当然なのです。今作で、そのシアーシャより印象的だったのがエイミー役のフローレンス・ピュー。「ミッドサマー」、こちらは映画自体のインパクトに私が呑まれ過ぎて、演技的な評価がぶっ飛んでいました。なので、今作で彼女の演技をじっくり堪能出来ましたが、本当に神がかっていました。少女時代の破天荒さが眩しいし、大人時代の感情の抑揚、どこか陰を持った姿が非常に心に染みる。素晴らしいの一言でした。

そして改めて、メリル・ストリープの超絶スーパー女優ぶりに驚愕しました。初めのセリフの一言から、役に入り過ぎていて、鳥肌でした。やっぱり、此の方、本当に、演技が、ヤバいです。上手いを通り越して、もう伯母様、その人にしか見えないように感じさせる… 天才だ。

<ちょびっと一言> グレタ・ガーウィグの顔が超タイプです。
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