Ayumi

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のAyumiのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

改めて姉妹っていいなぁ…と2人姉妹の妹として思いました。

家族であり親友であるような4人の関係が本当に素敵で、わたし的に理想的な姉妹像だった。メグとジョーの関係は高慢と偏見のジェーンとリジーの関係に似てたと思う。大人数姉妹の長女次女ってみんなあんな感じなのかね?笑 私自身はジョーやリジーのように聡明でもなければ勝気な性格でもないから、エイミーやベスに共感できる部分の方が多かったかな。

エイミーは自分の夢に関しても、結婚に関しても妙に現実的なところが共感できた。

自分には才能がないし、天才にはなれない。結婚したら自分で稼いだお金は夫のお金になり、子供がてきても自分の子ではなく、夫の子供になる。

全く才能はないけど、私も小さい頃から絵を描くのが好きで、それを仕事にできたらって昔は思ってた。エイミーほど真剣に絵を描いてないから、比べ物にならないけど、自分には才能がなくて普通の絵しか描けないと思う気持ち、とてもわかる。

女性も自分の夢を追いかけ、夫のためではなく自分のための人生を歩んでいけるのが理想だけど、昔も今もそんな簡単にはいかない。昔に比べれば、今は女性も自立して生きていけるようになったと思うけど、私には自分のやりたいことをやって生きていく自信はない。

それに、周りの人の意見に逆らってまでやりたいことをやる選択をするなんて私にはできない。そういう意味でも、マーチおばさんの言うことに従おうとしてたエイミーには共感できる。

それから、これは共感できるというわけじゃないんだけど、わがまま妹なエイミーは見ていてとにかく可愛かった。泣きながらお家に帰れないの!!って言ってるシーンは最高潮。もうただただかわいい。

あともう一点!四姉妹で1番おしゃれだったエイミーのドレス、髪型が可愛くて仕方なかったから、今はエイミーマーチになりたくて仕方ない。私も毎日クリノリン履いて、ドレス着る生活がしたかったぁぁ!!!!!


続いて四姉妹で私の1番のお気に入りベスちゃん。

ピンクのふわっとしたドレス着て、お人形持ってて、ピアノが上手で…可愛すぎではありませんか…?????

ベスちゃんほどではないけど、私もだいぶシャイな方なので、わかる…という気持ちで見てた。親が言うには、自分は小さい頃絵を描かせとけば黙ってる子だったらしいし、お喋りな姉の指示に、はいはいと従って生きてきたのは私の人格をだいぶ形成してると思う。

活発な姉(ジョー)と活発な妹(エイミー)を横で見守るベスちゃん…とてもわかる。やろうよ!と思ったことも感情に訴えて強く主張することはできないから、結局自分がやるよとなるのも…とてもわかる。

ただ私はベスちゃんほど心優しい子ではないので、そこは憧れの気持ちで見てた。1人でフンメルさん家に赴き、子供たちの世話をする。結果的にこれがベスの死因に繋がってしまう訳だけど、良いことをして病気になっちゃうなんて…めちゃめちゃヒーローじゃない?というよりは天使、女神って感じかな。私もベスちゃんみたいに人に尽くせる人でありたいと思った。

若草物語自体の話を全く知らなかったから、ベスちゃんが死んじゃったのは本当に心から悲しかったんだけど、何より私の涙を誘ったのはフレデリックさんが『悲愴』を弾き始めたシーン。ここで悲愴なんて弾かないでーーーー😭😭😭😭😭(涙腺崩壊のお知らせ)って感じだったな。悲愴ってなんであんなに涙を誘うんでしょうね?何ですかね?

考えてみても、ベスちゃんは全体的に私の涙腺崩壊スイッチをオンにしまくってたなぁ。ミスターローレンスのお手紙も最高に泣けた。


姉妹4人(+ローリー)が幸せそうにしているシーンはこちらも幸せで仕方なくて、幸せすぎて逆に涙出そうだった。ジョーがローリーを演劇に加えるシーンで4人がわざとブリティッシュアクセントで話してふざけてるのめちゃめちゃ可愛かったし、浜辺のシーンも素敵だったなぁ…。

考えさせられるというか、心に残るセリフも本当にたくさんあったし、今本気でもう一回見たいって気持ちになってます。時間あればもう一回見に行きたいな!!!
Ayumi

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