"結婚するだけが幸せなのか"
ルイーザ・メイ・オルコットの名著「若草物語」を原作とした、とある4姉妹の人生を描いたヒューマン映画。第92回アカデミー賞でも複数部門にノミネートされている。
監督は「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ、主演も同作からシアーシャ・ローナンやティモシー・シャラメが抜擢。他、「ハリーポッター」シリーズのエマ・ワトソンや「ミッドサマー」のフローレンス・ピュー、「プラダを着た悪魔」のメリル・ストリープら。
舞台は1860年代のアメリカ。マーチ家のメグ、ジョー、ベス、エイミーの4姉妹はいつも仲良く、理想の姉妹であった。向かいに住む上流階級のローレンス家とも親しく、ローリーは4姉妹の幼なじみ。それぞれ個性のある4人は成長するにつれ、各々の幸せを求めて己の人生を歩んでいくが。作家のジョーは、家族のために身を削り物書きを辞めていたが、再び筆をとった。。。。。
コロナ後、初の映画館での鑑賞となった本作。
やっぱり映画館は良いなぁと思ってしまう笑
本編の感想としては、かなり良い作品だったと思う。メインキャラは次女のジョーで、作家として自分の人生をひたむきに生きる一方で、彼女の家族を思いやる心や姉としての責任感がものすごく丁寧に描かれている。
また、4姉妹それぞれの個性がしっかりと立っていて、それぞれの価値観や生き方・幸せの定義が違う点が印象的だったし、時が経つことの切なさや寂しさもすごく伝わった。
舞台が80年代という事もあり、街並みも衣装も現代とは違ってめちゃくちゃクラシックでオシャレ。特にティモシーシャラメがやばい。どんな服でも着こなすし、個人的には凍った湖の上でスケートするシーンのファッションがめっちゃ好き。
ドレス姿のエマ・ワトソンはこの世のものとは思えない位に美しいし、プリンセスという言葉がこれ程似合う人はいないと思う笑笑
本作を見ていて、とても素敵だなと思ったのは全員が自分の気持ちに嘘をつかず正直に生きている姿。誰1人クズはいなくて、すべてをさらけ出している点は見ていて清々しかった。
今年見た中でもトップクラスに気に入っている一作。
