れちゃん

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のれちゃんのレビュー・感想・評価

4.4
これは涙をながすしかない。
無理だった…
劇場滑り込みセーフでした。
終電ギリギリだけど😂(そういう意味じゃない)

私と若草物語の出会いは、漫画ガラスの仮面。
ガラスの仮面の中では、天才演劇少女が劇団つきかげでの初演目として、ベス役を見事に演じきります。
病気なんてしたことがないマヤが、猩紅熱にかかって弱っているベスを演じるために、公園で一日中雨に打たれてわざと風邪を引くシーンは漫画を読んだ人にはとても印象に残っているでしょう。

というわけで、15年くらい前から断然のベス派でした。
この映画では、ジョーがメインなものの、4姉妹ともエピソードたっぷりで描かれています。ジョーから見た3姉妹。
家庭を作りたいの、あなたとは幸せの形が違うわ、と家を出て行くメグ。文無し家庭教師と結婚し子供2人に恵まれるが、友人への意地でなんとかドレスの生地を買っても仕立てられない貧乏な生活。引っ込み思案なベスは、自分の好きなことと言えば編み物とピアノ。お母さんの滅私奉公のせいで家が貧乏なのはわかっているものの、世の中には困っている人がたくさんいる、フンメルさんを助けねばという精神の持ち主で、ジョーの小説が大好き。ピアノが絡むと急にハキハキ主張できるようになる。末っ子のエイミー。好き勝手に美味しいところだけゲットして生きているように見えて、エイミーもエイミーなりに悩んでるところも垣間見える。

そして、ジョー。家族のために"cost"を払うジョー。好き好んで自慢の美しい髪を切って売るわけじゃない。伯母さんとヨーロッパに行くこともできず、やっと決心がついたのに時すでに遅し、ローリーとの生活を手に入れることはできなかった。

女の幸せとは?生活とは?結婚とは?家庭を持つとは?金持ちが幸せ?貧乏だって幸せ?
それは、人それぞれの心に答えがある。でも。でも、寂しい。ジョーの本音が漏れたときに、共感の嵐。

う〜ん、久しぶりにいい映画だった。どんな映画も好きだけどね。DVD欲しい!というわけではないけど、そっと心の中に気持ちを溜めて、この映画と共に生きていけることを幸せに思います。2020年に生きててよかった。
この映画が初見でもいいと思うけど、原作を知って愛していた方がさらに楽しめると思います。

余談ですが、最後に見たメリル・ストリープがプラダを着た悪魔だったので、伯母さんがキャリアウーマンにしか見えなかったのでした。(笑)

余談パート2
エマワトソンがジョーだと思ってた。

余談 パート3
フレデリックどこかで見たーーーーーーと思ったら!!!パリの恋人たち!!!
れちゃん

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