素晴らしい映画だった、時期が許されるなら映画館で観たかった‥
主演の女優陣はさることながら、その家族や男性陣にいたるまで完璧だった。
何度もリメイクされている本作を何故今やるのかと思ったけども、今だからこそ偏見や差別に立ち向かっていく姿勢を古典を用いて表現したかったのかなと感じた。
序盤から中盤は現在と過去が交差し、一見話がわかりにくい。過去シーンは温かみのある色合いで、豪華な服装、一方で現在は冷たい感じで質素な服装の対比になっている。その演出が非常に効果的で、ベスを看病するシーンなどはとても印象深く心に残る。
また、劇中で、ジョーが言う「I cant believe my childhood is over」っていう台詞がとても心に突き刺さった。それは成人前の四姉妹の日常が楽しそうで、愛おしい日々であったことが完璧に表現できていたからだと思う。
衣装の華々しさ、音楽の使い方も効果的だった。ベスとローレンスのピアノの関わりは短い話ながらも心に響いた。
ラストシーンは大円団だけど、ベスが居ないのがとても悲しい。今の世なら猩紅熱の後遺症で命を落とすこともなかったのに‥悲