空蝉チャン

映画 賭ケグルイの空蝉チャンのレビュー・感想・評価

映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)
2.7
全体的な評価として良かった、とは思う。

中盤まではギャンブルの内容もめちゃくちゃ簡単だし、なんだかそれに伴ってキャラクター達の偏差値がいつもの10くらいは落ちている気がしたし、全然面白くなくて「あぁ駄目だ、、、ドラマは凄く良かったのに映画になるとこうも駄目なものなのかな、、、」と、半ば諦めモードで寝そうになっていたが、途中から怒涛の追い上げを魅せてきた。

馬鹿でも分かるくらい簡単なギャンブルや心理戦は後半のための布石だったとも言える。(前半はあまりにもつまらなかったけれど)
今回の映画はやはり大衆向けにする必要があって、その為にただ見ているだけで内容が理解出来る、テレビのバラエティのような構成をこの映画は選んだ。
後半部分の怒涛の追い上げのお陰で映画オリジナルキャラクターの魅力も伝わったし、ギャンブルの楽しさも伝わってきた。

ただ、早乙女芽亜里に関してはキャラ崩壊が激しすぎないか?
芽亜里は欲深くて、利己的で、たまーに他人に対して優しい時はある、、、そんな魅力的なキャラクターだと今まで捉えてきていた。
しかし映画の芽亜里はビレッジの為に尽くしていて、本来弱者を見下す性質が少なからずある彼女が取る行動とはとても思えなかった。ビレッジに、弱者に慈善活動をして芽亜里には何の得も無いのにただ煽てられて調子に乗って結果的にビレッジを導いた、、、、みたいな意味分からないキャラクターになっていて、正直怒りすら覚える。
映画を大衆向けに作るのはいいが、キャラクター本来の性質を全体の演出の為だけに要員として消費したことには我慢ならない。

まぁ、何が言いたいのかと言うと、映画って面白いのは良いけれど面白く無いのは、、、ですよね!
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