のりちり

37セカンズののりちりのレビュー・感想・評価

37セカンズ(2019年製作の映画)
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映画館鑑賞。

産まれて37秒心肺停止をして脳に血が回らず、脳性麻痺に。
足は動かなくても、手は漫画家のゴーストライターになれるぐらいは動かせる。
母は、23歳になる主人公を24時間分かっていたいがため、家での仕事をする。
それが当たり前と思っていた彼女だったが、自分で持ち込んだ漫画を見た編集長に「もっと本当の体験をしろ」と言われ、やってみようと思う。

とりあえず、初体験しなくちゃと街をうろうろ。
渋川清彦からの渡辺真起子との出会いで、彼女の今までの人生観がひっくり返った。
いつまでも子供だと思っている母は、そんな彼女を許せない。
ケータイから彼女の買ったものまで取り上げる。

それに対して初めて反抗した彼女。
ケータイもないから連絡もとれないから、自分が思っていたことを実行。
ちゃんと介護士もついてきてくれてこの人には感謝だよね。
自分のことを理解した主人公が書いた漫画は採用される。
自分で道を切り開いた。

人に頼らないといけないことはこれからもある。
でも自分でできることは自分でできる。
母も自分だけ見るのではなく、もっと広い眼で周りを見てほしい。

この映画、渡辺真起子がいなかったら、こうはならなかった。
良い女優。
のりちり

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