架空のかいじゅう

37セカンズの架空のかいじゅうのレビュー・感想・評価

37セカンズ(2019年製作の映画)
4.6
Netflix作品の劇場公開が増えてきたけど日頃の割引サービス適応外だったりして、どう安く鑑賞すべきかと考えていた。
そんなとき、以前知り合った脳性麻痺の青年と映画話で盛り上がり、障がい者付き添い割引で何本か鑑賞できたりして。ラッキー。

...本作を見て、とても身近なこととして引き寄せられたし、身障者とみて近付いてくる人や目線の種類に、自分を省みてヒヤッとする思いだった。
健常者との違いを特別意識しすぎないように、と思えばこそ関わり方がぎこちなくなったり、
サポートすべき単純な障壁に気付いてあげられなかったり、自分なんかよりよっぽど人生謳歌していたり、周りに流されない優れた感性や知性を持っていたり、とても多くのことを感じさせてくれると同時に、細かな偽善意識、自己嫌悪を積み上げたりもしてしまう。

話は飛びますが、
自分が産まれたとき、一瞬息をしていなかったけど助産師さんのビンタによって息を吹き替えしたと以前親が教えてくれた。
そのおかげかどうか健常者としてこれまで生きてきけど、今は社会に馴染めない絵描き崩れとしても、いろいろ感じ入るところがあった。