私でよかった!
37秒…それは生まれた時、呼吸しなかった時間。
止まってしまった時間を取り戻すために彼女は歩き出した・・・立てない足で。
健常者が障害者を演じても、それは演技にしかならない。
自身も同じ障害者でありながら、障害を抱えた少女ユマを演じた佳山明さんに只々敬意を評したい。
障害や病気を題材にして「助けてください!」的なプロットは基本苦手なのだが、この作品はそんな安っぽいお涙頂戴物語じゃない。
この作品は一人のマイノリティーな少女の前向きな姿勢とひた向きな自由への憧れにピュアな涙を誘う素晴らしい冒険物語。
本人を起用したドキュメンタリー映画かと思うほど、その人にしか見えない役者たち。
「誰にでも自分自身で解決しなければならない人生の課題がある。宇宙人から見たら、そんなものは彼らの夏休みの課題くらいのものかもしれない。」
ユマの勇気は、その宇宙の果てまでも届く、強く高らかで清らかな魂の叫び。
最後に一言・・・
プロならオシッコくらいで萎えんじゃねぇ😤