明石です

ほんとにあった!呪いのビデオ30の明石ですのレビュー・感想・評価

3.5
投稿映像をVTR方式で検証していくほん呪シリーズ。ご覧いただいた後で不可解な出来事や霊現象が起きても責任は負いかねます、とのことでココロして見た。

昔アンビリバボーとかの心霊企画でお茶の間でも放映されてた頃由来のナレーション方式が怖懐かしい(お分かりいただけただろうか?)。投稿者のカメラは、この世に無念を残す自殺者の姿を捉えてしまった、とでも言うのだろうか。ほん呪シリーズ自体久々なのですが、それ以上に、こういう番組を夏に家族とよく見てたのを思い出しながら、懐かしみながら鑑賞でした。

問題の映像ですが、冒頭のスキー中に一瞬だけ映る首吊り死体が私的にはハイライトでした。遠くに一瞬だけ映る感じがけっこうリアルで怖い。冬はスキー場、春以降は自殺の名所だと語る中村氏のおどろおどろしいナレーションが想像力に仕事させてくる分余計にね。

しかし今作、映像の前に流れる投稿者の体験談が、尺稼ぎかと疑いたくなるほど長い(実際に60分ジャストの尺なので、稼いでるのだとは思うけど笑)。投稿者の巧みな口ぶりが恐怖のボルテージを上げる素晴らしい前座として機能していた『死画像』や、投稿者との関わり自体に製作チームの個性が出てる『心霊玉手匣』シリーズと比べるとなおさら冗漫さを感じてしまう。、、あと赤髪でグラサンのヤンキールックの岩澤さんが演出補として出てきて笑った。本シリーズの後の方ではディレクターに昇進する彼ですが、この若い頃のはっちゃけてる感じ、少しイメージと違うなあ笑。

過去のほん呪を見て以来霊障に悩まされ、責任取ってください!と心霊映像と共に直談判しにくる投稿者(責任は負えないと言ってあるのに!!)や、最近のほん呪は怖くないので本物を見せてやると息巻く自称心霊博士の投稿映像など、シリーズそのものをネタにするスタイル、けっこう好きかも。シリーズ30本目にするレビューとしてはアレかもですが、今後に期待ですね笑。まあ岩澤氏がDになって以降どんどん面白くなることは知ってるので、期待というのも変だけど笑。
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