明石ですさんの映画レビュー・感想・評価

明石です

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闇動画(2012年製作の映画)

3.5

「ほん呪」や『ヒトコワ』の児玉監督が手がける投稿系恐怖映像の新シリーズ。

「現在の日本の法律では、呪術による殺人は罰せられない」というけっこう強めの警告文の後、白石ホラーでよくある雑コラCGみたいな
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ほんとにあった!呪いのビデオ BEST OF BEST(2020年製作の映画)

3.5

何年かぶりに涙が出るほど怖い映像に出会った、、自殺の名所らしい岬の上に死者?がぞろぞろと並んでる映像、、怖すぎないか、、と思って興奮してたら、なんと見間違えでした笑。自殺者(もちろん一人)が飛び込む瞬>>続きを読む

劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100(2023年製作の映画)

3.4

ほん呪制作チームのもとへ届いた、何の変哲もないママさんバスケの映像に、「映ってはいけないもの」が映り込んでおり、その映像にはどこか既視感があった。プロデューサー曰く、24年前にも全く同じ映像が投稿され>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.0

強盗罪で収監されていた刑務所から出所したブルース大好き兄弟が、5000万ドルの税金を払うべくバンドを組んで大暴れ。すべてがエクストリームのドタバタ喜劇でとにかく愉しい。序盤と終盤にそれぞれ二度もあるカ>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

2.8

雪山を走る列車内で突如起きた殺人事件。容疑者は乗客全員。警察が介入できない状況で、列車に同乗していた世界一の探偵が事件の解明に当たる。

全てがご都合主義な展開に辟易しながら観た。個人的に昔からずっと
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テリファー(2016年製作の映画)

3.4

けっこう怖いB級スプラッターホラー。面白いかどうかは別として(つまり面白くないということ)、こういうのは殺人鬼の中の人を入れ替えてフランチャイズしまくれるからずるいよなあと思う。顔が見れないから、不死>>続きを読む

逆光(2021年製作の映画)

4.7

ほぼ毎年行っている個人的に大好きな街、尾道が舞台ということで観た。三島由紀夫好きの大学生が、東京の大学で知り合った先輩を連れて帰郷。地元の女の子を交えて夏をともに過ごす、、というだけのお話なのにこれが>>続きを読む

無伴奏(2016年製作の映画)

4.8

「私たちが初めてキスした夜の月は、まだアメリカの足跡がない月だったのよ」

学生運動が最高潮にあった1969年の東北を背景に、学生運動に参加した女子高生と大学生が恋に落ちる話。角材とヘルメットで機動隊
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.3

暗殺の任務に失敗した殺し屋が、組織に、見せしめとして妻を拷問され、復讐の鬼と化す話。デビッド·フィンチャーの(2024年時点での)最新作。

ジャケットの雰囲気から何の根拠もなくライアン·ゴスリング主
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忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)

4.7

「人と関わらなくていい世界」をサイバー上に作るため離島にやってきた若いイケメン科学者が、科学では理解しきれない怪奇現象に巻き込まれる。こういうサイバーホラー系の映画はそれだけで物珍しく、撮影の仕方含め>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

4.0

幻覚症状に悩み、精神科医を訪れた患者が、カウンセリング中に笑顔で首を切って自殺。以来、精神科医は幻覚に悩まされ、異常な行動に出るようになる。どうやら、その「笑顔」は伝染するようで、彼ら/彼女らの自殺に>>続きを読む

真・事故物件パート2 全滅(2022年製作の映画)

3.9

事故物件で配信をさせられることになった女優やタレントが怪異に襲われ命を落としていく、という建前のスプラッターホラー。今作はほぼタイトルと裏設定だけを引き継ぎ、表設定なはずの「事故物件」はまったく関係な>>続きを読む

デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年製作の映画)

4.3

友達が深夜に家に持ってきたので観た。これはトリップしてしまうなあ、名作。というか滅茶苦茶『サマーウォーズ』の原型で驚いた笑。

真・事故物件 本当に怖い住民たち(2021年製作の映画)

3.7

なんじゃこりゃ。あんまり話が理解できなかった。

俳優さんの演技はB級映画らしからぬ巧さで驚く。が、YouTuberを事故物件に住まわせる悪い奴の動機が「YouTuberが嫌いだから」というのは無いな
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黄龍の村(2021年製作の映画)

4.0

どこにでもいそうな大学生サークルの一行が、旅の最中に車をパンクさせ、仕方なく迷い込んだ村で、宗教的行事らしい何かの「供物」として捧げられる。

偶然迷い込んだ村で、人さらい×人喰いの風習が発覚する序盤
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.8

北欧の奇祭に招かれ生贄にさせられる観光客のお話。現代版『ウィッカーマン』という前知識だけで謎に満足しておりこのたびが初鑑賞。尺は2時間半だし開始1時間で恐怖シーンと呼べるものは一度も起こらないしで、ホ>>続きを読む

クイーン ハンガリアン・ラプソディ(2012年製作の映画)

4.8

フレディ·マーキュリーが、自身を「パフォーマー」だと誇っていた通り、クイーンはライブアルバムも、というよりスタジオアルバムに増してライブ版が凄まじく良く、中でも私は、モントリオールに次いでこのブダペス>>続きを読む

glee/グリー ザ・コンサート 3Dムービー(2011年製作の映画)

4.5

年末年始であまりに多くやることが重なり、スラム街の番犬のように忙しく、コンサート映画のほかに観る余裕がない!!という超個人的な理由から、なぜか入っていたDisney +でGleeのコンサート映画を鑑賞>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

フィンランドのアキ·カウリスマキ監督の6年ぶりの新作とのことで、前作を観ていないにも関わらず、京都の映画館で年末年始に4日間だけ限定上映していたので、映画好きの知り合いを誘い、初日に駆け込み鑑賞。まさ>>続きを読む

グレン・グールド 27歳の記憶(1959年製作の映画)

4.5

カナダ唯一の天才ピアニスト(という称号をどこかで読んで笑い、いまだに相当面白いと思ってる)グレン·グールドの伝説的アルバムが生まれる瞬間を記録したドキュメンタリー映像。映画というより映像。この変人ピア>>続きを読む

デカメロン(1970年製作の映画)

4.0

*清書中。

「夢の方が素晴らしいのに、なぜ描きつづける?」

中世イタリアの叙事詩『デカメロン』を原作に、イタリアの鬼才パゾリーニがお得意の快楽描写をたずさえ映像化した、半分コメディな文芸映画。ベル
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カンタベリー物語(1972年製作の映画)

3.7

パゾリーニの「生の三部作」の二作目。『ソドムの市』の公開と監督自身の死がほんの数年後と思うと、これが本当に死へのカウントダウンか、と疑いたくなるほどあっけらかんとした作風。好きか嫌いかでいえばそこそこ>>続きを読む

軽蔑 60周年4Kレストア版(1963年製作の映画)

5.0

「映画は欲望が作る世界の視覚化である」

戯曲家を志望しつつミステリー小説を書いてそこそこ売れてる男が、売れっ子の脚本家に転身してからというもの、妻との関係がうまくいかなくなる。妻は夫が「映画人」と付
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殺し(1962年製作の映画)

4.0

郊外で娼婦が死体で発見され、犯人をめぐり地元の不良少年や、ヒモの男を次々に尋問にかけるも、それぞれの証言が食い違い、犯人像を絞ることができない。誰が犯人なのか、あるいは本当に犯人はいるのか。

のちに
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時の支配者(1982年製作の映画)

4.2

「彼は恋の病に冒されている。もう二十年も、この惑星に魅入られているんだ」

惑星探索に出た宇宙船が、SOSを受信。未知の惑星に閉じ込められた幼い少年の保護に向かうも、他惑星の人々に捕らえられたりし、救
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マンマ・ローマ(1962年製作の映画)

5.0

「自分の息子を田舎者にしたい親なんていないよ」

父が女を作って失踪し、母は娼婦という環境で育った少年が、人生に絶望しつつも、なけなしの可能性をかき集めて強く生きる話。ボルガータ(共同住宅)での母と二
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テオレマ(1968年製作の映画)

4.2

満ち足りたブルジョワ家庭に突如現れた、すべてが謎に包まれた神秘的な美青年。彼が家族の全員と肉体的に交わり、一家は崩壊、死や精神異常が彼らを襲う。監督パゾリーニ自身の手による同名小説の映画化。私はこの映>>続きを読む

ソドムの市(1975年製作の映画)

5.0

サド×パゾリーニ、世紀を超えた偉大な才能のグロテスクな化合物。この映画の素晴らしさについてはどこか別の場所でたっぷりと語る。どこかは未定。多分ね。

ウイークエンド(1967年製作の映画)

4.2

*レビューは後ほど清書予定。

「反論するものは無知の中の無知だ」

週末(ウィークエンド)に妻の実家を訪れようとした夫婦が、長い渋滞に巻き込まれ、果てしなく続く騒音や苛立ったドライバーたちが起こす事
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オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

4.3

*レビューは後ほど清書予定。

心霊ドキュメンタリー界の一発屋「黒石監督」が13年前に撮った映画「オカルトの森」の熱烈なファンから届いた不可解なビデオ。彼女を訪ね田舎の森を訪れると、そこでさらに不可解
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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

4.0

『コワすぎ!』シリーズの待ちに待った八年ぶりの新作。工藤Dと市川アシスタント、白石監督の三人が京都の出町座に舞台挨拶に来ると聞いて、(予約が満員だったので)二日間、キャンセル待ちで朝から並んだにもかか>>続きを読む

貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

3.6

中古のビデオデッキに入っていた「呪いのビデオ」を観てしまった女子大生。大学で「呪いのビデオ」の講義を受け持つ教授を通じて霊能者に相談を持ちかけるも、除霊の最中に、教授と霊能者がどちらも即死してしまう!>>続きを読む

牛首村(2022年製作の映画)

3.3

話を聞いた人間は全員死ぬと名高い伝説の怖い話「牛の首」が今もなお囁かれる村へ実地検証に行った心霊YouTuberが失踪してしまう!彼女が残した映像に、ガールフレンドと瓜二つの女性が映っていたことから、>>続きを読む

夜を越える旅(2021年製作の映画)

4.5

アルバイトで食い繋ぐ漫画家志望の青年。大学時代のゼミ仲間と旅行に出かけた先で、数年前に消えたはずの元ガールフレンドが合流。彼女が加わって以降、何かが狂いはじめる。「予測不可能スリラー」というジャンルを>>続きを読む

子宮に沈める(2013年製作の映画)

3.8

シングルマザーが育児に病み、ネグレクトの果てに男を作って失踪。残された3歳の少女と、1歳半の乳児が餓死していくまでを収めた半記録フィルム。2010年に起きた「大阪二児餓死事件」をドキュメンタリータッチ>>続きを読む

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