“心えぐられる”、まさにそんな映画でした。
集団社会から排斥された2人の男と、心に傷を負った1人の女の物語です。それぞれが楽園の光を見るが、そこに楽園は無いのです。
人間の「怒り」や「悲しみ」を描いたような作品でした。差別、集落、あの日の自分、に対しそれぞれが強い感情を持っていて、それに耐え切ることが出来なかった2人の男と、全て抱えていきていくことを決めた女の対比が見事でした。
個人的にはかなり好きな映画でひた。クライムサスペンスというよりは、ヒューマンドラマの方にかなり寄っていて見応えがあります。２つの事件をもう少し絡ませて欲しかったですが、２つの物語を一つの作品として映画化した作品なので、仕方ないのかなと思います。広呂の役どころが少し分かりにくかった印象でした。紡の楽園のポジションでしょうか。全体的にかなり面白かったです。
