みぃ

ぼけますから、よろしくお願いします。のみぃのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

監督の両親のありのままを撮った作品。
忘れられない映画となりました。

老いるとはどういうことか、その先でどう生きていくのか。
あまりにもリアルで、剥き出しの感情に涙が止まりませんでした。

忘れる側、忘れられる側。認知症の苦しさを両面から見て、胸の詰まるような思いでした。実の親を撮った監督の覚悟と意思は本当にすごいと思います、、、。

文子さんが「迷惑をかけるなら死にたい」と何度も訴えた場面は忘れられません。それまで穏やかだった夫・良則さんが「感謝してからにしなさい。周りのひとはよくやってくれている。そんなに死にたいなら死ね!」と大声で怒鳴り、はじめて感情をあらわにしました。

生きるとは、夫婦とは、親子とは。
ストーリーがあるわけでなく、ただありのままを追った先に見えるものは非常に衝撃的で心に残るものでした。
みぃ

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