誰にでも訪れる老いと介護。辛いことも悲しいこともあるけれど笑いあう日々もあり、老いた夫婦を通しての日常がなんとも言えず深く、自分の家族と照らし合わせながら、様々な想いが湧き上がる。
娘が撮っているからこその自然な日常の中で、少しずつ少しずつ認知症が進行していく。その中で、幾度となく映し出される食事のシーンが印象的。母は娘の為に作る料理が出来なくなり、父は出来ない料理を器用にこなし始めるけど、誰が作っても食卓にはいつも幸せな空気が流れる。
介護はプロとシェアすることが大切。家族が最後まで愛情を注げるような介護体制をプロとつくっていくことが、関わる全員にとっての幸せになると覚えておきたい。