このレビューはネタバレを含みます
エチオピアの村に住む14歳の少女ヒルトは下校中に馬に乗った数人の男たちに誘拐されてしまう。
隙を見て銃を持ち、逃げ出したヒルト。
追いかけて来た男の1人を射殺してしまう。
気に入った少女を誘拐し殴られ乱暴されてしまう。
そして無理矢理結婚。
これが昔からの伝統文化。
「誘拐婚」って。
捕まったヒルトは死刑って。
衝撃の実話である。
アフリカの数々ある悪習に吐き気を覚える。
そんなヒルトを守るため、女性人権団体の女性弁護士のメアザが立ち向かう。
この人も殺されてしまうのではないかとハラハラして観ていた。
傷つき怯えるヒルトを優しく包み込むように接するメアザ。
彼女はヒルト以外にもDVなどで悩む女性達を助けてきた。
この裁判に勝利したメアザはノーベル平和賞を受賞している。
これがきっかけで少女を誘拐したら5年の懲役を課せられるようになった。
たった5年。
これでも大きな進歩なんだろうが…。
裁判に勝利してもヒルトは悲しげに言う。
「勝った気はしない。今度は妹が危険になった。いつか誘拐される」と…。
制作総指揮はアンジェリーナ・ジョリー
ゼレネイ・メハリ監督作品