そら

Girl/ガールのそらのレビュー・感想・評価

Girl/ガール(2018年製作の映画)
4.2
なんていうか、

感想を書くのが怖い。


トランスジェンダーをテーマにした作品は
今までも幾つか観たけれど。

これはなんていうか、
次元が違う。

精神的にも、
肉体的にも、
ものすごく痛みを伴う作品。


いつも微笑んでるララの孤独な悲鳴が、
踊る身体から、
その表情から、
ずっとずっと聞こえてた。

ララを尊重し支えてくれる周りの人達からの、
心からの温かい言葉でさえ、
ララの耳には温度のない冷えきったものとして届いてる気がして。


それがもう、
"善意の刃"みたいに見えてしまって。


それに加えてクラスメイトの嫌がらせ。

どんどんボロボロになっていくララが
見ていられなかった。



私のようなシスジェンダーが何か言ったところで、
所詮それは上辺だけの言葉だと、
ララのような多感な年頃の少女には、
そう捉えられてしまいそうで。

それが怖い。



賛否ありそうなクライマックス。

正しい行動でないのはもちろん分かるけど、
ラストのララの表情を見たら、
彼女の行動を責めるなんて、
私にはできない。

ピアス、可愛い☺️
そら

そら