Kenjo

グリーンブックのKenjoのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.6
評価がめちゃくちゃ高かったからいつか見ようと思いながらもサブスクがなく見れてなかったので、とても期待値が高い作品だった。
でも、全く期待は裏切られなくてすごい。

テーマとしてはアカデミー賞らしい、人種差別問題。その人種差別問題もしっかり描きながらも、男同士の熱い友情というしっかりウケのいい要素を組み合わせた感動映画。これがアカデミー賞取るのは理解できる。
最強のふたりとに似てる。

内容としては、黒人ながらも(あえてこの表現)ピアニストで高潔な精神を持つ人徳者なシャーリーと、白人であるが(あえて)ガサツでケチで差別主義者だが男気あふれる熱血なニックが、差別意識の強い南部の方へピアノツアーに行くという話。

シャーリーとニックがとても綺麗に対比されててかなり分かりやすい。
黒人らしくない黒人と白人らしくない白人(あえて)という対比をすることでお互い認め合いましょう、手を取り合って協力しましょう、差別はやめましょう、人間を肌の色で判断するのはやめましょう、みたいなとても分かりやすいメッセージを送ってくれる映画。色んな意味でアカデミー賞らしい。

まあそれはおいといて、、
バックグラウンドのジムクロウ法とか、人種隔離政策とかのバックグラウンドもそうなんやけど、南部の方は黒人を奴隷として扱いプランテーション経営してた経緯からかなりひどい差別が横行してて、それを悪気がなく当たり前のように慣習だからと無思考に受け入れているのがリアルだった。
キング牧師のスピーチとか英語の授業でやったの懐かしいな。あの時の運動も、人種隔離政策で白人用シートからから移動しなかった黒人の人が発端なんやっけ。色々と平等への活動は行われてても今でもBLMみたいな問題が起こるのは根底の差別意識が変わってないからなんだろうなー。パラダイムシフトが起こるのはかなり先になりそう。

好きなシーンは、ケンタッキー食べるシーン。やっぱり、アメリカの本場ケンタッキーでケンタッキー食べんとあかんな。いつかアメリカ横断しにいきたい。

ハートウォーミング系やし、アカデミー賞やし、割と人におすすめしやすい映画!
Kenjo

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