wakawaka

グリーンブックのwakawakaのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.6
全体的に良かった、好きです!
元々「ヘアスプレー」とか好きだし、今回も60年代のアメリカの話が映画化になってるからどんなかなと思ったけど、意外とヘアスプレーよりも好きかも。ヘアスプレーとかって結局で「良い白人」のイメージが美化されてしまう感じがあって、どうしても差別を知ることはできても重く受け止めるには限界がある。それでもこの映画は、白人といってもイタリア系で決して白人で恵まれてるとは言えない、、そして黒人でも教養のある人、ピアニストだから、2人とも社会の中でもマイノリティのマイノリティというかそれぞれの叫びが根底となって互いに通じ合うものがあるんだなって感じる。

セリフや描写はリアルというか十分通じるし、実際の現場や状況は分からないけども、これ以上だと視聴者としてキツすぎるかもしれない。ただ、結果南部の差別はもうその土地に根強くて、もうどうしようもなかったというのが残念だが仕方ない。それが歴史だ。白人でも(警官の1人)権利を尊重しようって意思はあっても、上に押し潰されちゃうんだね。個人で違う考えがあっても言い出せない難しい問題があるんだね。そういうのが徐々に、意識の中で変わっていると信じたいね。今ヘイトクライムなんてたくさんあると思うけど、日本人も例外じゃない。だから、理性と品位を保つことで、人間としてアイデンティティを守ることにつながるってことも理解できた。
改めていい映画。
wakawaka

wakawaka