WataruSugawara

グリーンブックのWataruSugawaraのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.0
1960年代当時では珍しい黒人ピアニストの話。
ちょうどアメリカで公民権運動が盛んになった年代。
北と南では白人の黒人に対する扱いが全然違うって背景があったけど、映画を通して根底に流れてる思想は同じだったのではと思いました。
それがよくわかるのが、ピアニストの言葉、「北米ではハイステータス人がステータスのために私の音楽を聴きに来る。」 
黒人のピアニストには興味ないんだなって思いました。

主人公の思想の変化を通して、ミクロでの思想の変化を愉しめるのに対して、マクロでは黒人への思想が全く変わってない社会が見えてなんか悔しいというか、この一端だけではこの映画を見切った感じがなくてスッキリしないという感想を持ちました。

ピアニストの社会への不満を高潔さで抑えて、品性高く振る舞う姿かっこよかったです。

My favorite lines
“You never win with violence. You only win when you maintain your dignity.”
WataruSugawara

WataruSugawara