たっぷりの予算で、堅牢に作られた映画だなと感じた。
最初はトニーへの印象が良くなく集中できなかったけど、各地でのドクターとのやり取りや出来事に、徐々に、でも自然と話に引き込まれて、最後まで目が離せなかった。
最終地点の演奏がとても良く、ラストシーンは思わず目頭が熱くなった。
少し前の自分だったらこの映画を過去の人種差別の話としてだけ理解してたかもしれない。けれど今はそうは思えない。差別はまだまだ現実まで地続きなのだと肌で感じた。
とても良くできた話だと思うけれど、制作チームが白人ばかりな上ストーリーが単純化されているという批判を読んで、それはなんだかなあというのが今の気持ち。